2016年2月14日日曜日

IoT、"I"の進化形

IoTって何がうれしいの?と素朴に質問されることが増えてきました。



一般人として身の回りで実感することがないだけに、どうしても産業領域での成功事例を引き合いに出すことが多くなります。

ドイツ発祥のIndustory4.0の流れしかり、GEの航空機エンジンやコマツのKOMTRAXによる建機の稼働状況管理など。



これらインダストリーでのIoTは事業者内クローズドなネットワークなので、IoTの"I"は「イントラネット」。

"I"が「インターネット」になるには、オープンなネットワーク上にモノがつながらないといけません。

KOMTRAXで言えば、建機の動向でトラック街道の定食屋が仕入れを増やし、沖合いの漁船が向かう港を変えるような世界。





となると、システム提供企業やシステムユーザーとしてのプライバシーやセキュリティに配慮しなければいけません。

誰にどこまで情報をオープンにして、どこから秘匿するのか。

そのためにはネットワークにつながる端末それぞれに対する識別や認証が必要になります。

若干無理に当てはめれば"Identification of Things"とでも言いますか..



最近、ネットの世界の人の認証として、IDとパスワードに替わる取り組みとしてFIDOアライアンスの取り組みが本格化してます。

そして、現実世界の人のIdentification(ID)をデジタルな入れ物に収めた形で世の中に普及しているのはICカードになるわけですが、それならばモノのIDにも仕組みを転用できるのではないかと考えています。








例えば電子マネーで使われているFeliCaは、同じICカードの中に、複数の事業者が発行する情報を混在できるわけですが、これを応用することで、外部からのアクセスの際に、どのアクセス鍵を持っている事業者にどの情報へのアクセスを許すか、という制御ができるわけです。

さらにFeliCaの場合は鍵あり/鍵無し、リードオンリー/リードライトなどアクセス可能なレベル調整もできるため、これをIoTに活かすことで「鍵無しでセンサの情報を読めるが制御はできない」「鍵があればセンサ情報へのアクセスと制御が可能」など、細かな対応も可能になります。



そして、機器制御に最適なFeliCaチップとして、既に機器間通信で使われているFeliCa Linkというチップがあります。

電子マネー用のチップと違って、鍵の種類は1つに限られますが、クラウド側にプロキシ認証を設置することで細かなアクセス制御も可能になります。







リアルな世界での信用証明に使われている仕組みを、モノにおけるFIDOのような位置づけにすべく、インターネット上での機器間に応用する仕掛け作りを始めています。

合わせて、一般人レベルでIoTの恩恵を受けるようなアプリケーションも考えています。

おいおいこちらのブログで紹介できればと思います。