2016年1月13日水曜日

エッジクラウドとオープンソーシャル





本格的に冬っぽい寒さになってきました。

こういう時はモバイルオフィス(キャンピングカー)内でFFヒーターを点けるのが暖かくてよいです。(一晩で1リットル程度のガソリンしか消費しないので経済的だし)

荷物が届く予定なのでワイヤレスのインターフォン子機も持ち込んでます。

自宅のWiFiも繋がるので完全にオフィス小屋化してます。(このところ旅行もしてませんので..泣)





そんな折、Techableにてローカルストレージに100のアプリ、辞書他教育用コンテンツを収めてオフラインで使えるコンピュータの記事を見かけました。BOP市場向け製品ですね。



インターネットのない環境でも使える79ドルのPC「Endless」その使い道とは?(Techable)



これ、コンセプトとしてとても面白いと思います。

通信事情としては確かにモバイルネットワークが広がりつつありますが、まだまだ高速で使えない国はたくさんあります。

そういった国向けでTVとの組み合わせで使える、教育用コンテンツが詰まったPC、いいと思います。



クラウドという言葉が一般的になってきた2009年前後、私はソニーに居り、AV&IT端末メーカーとしてクラウドをどう絡めたら強みを発揮できるか、ということを少々考えていたことがあります。

その時の個人的仮説は、端末内ストレージをネットにつなげて、プライベートなコンテンツを定義したプライバシーに従って共有できる、情報地産地消的な発想で「エッジクラウド」というコンセプトを考えていました。その直後にpogoplugが発表されたのでした。




参照:PC Watch



一方、情報共有のネットワークとしては、mixiがSNSとして世の中で話題になって来ていた2005年前後に、音楽系SNSを企画・運営していたことがあったので、その交流関係(ソーシャルグラフ)をエッジクラウドと組み合わせたら面白いと思っていました。

SNSは単体サービスだとGREE、mixi、Twitter、Facebook、lineと、時代とともに、あるいは自分のライフステージや人間関係の変化とともに交流の場が移って行ってしまいます。仮にそういったソーシャルグラフはそれぞれで変遷しながら、あるいはペルソナとして使い分けながら、共有する情報としてはローカルに実体を置いたままにできないか、というイメージ。

当時、自宅のルータのファームをいじり、ブログエンジンを入れて動かしていたのですが、デジカメの写真をストレージに入れてリンクを張るだけで記事にできていたので、そこにソーシャルグラフをつなぐためのインタフェース(オープンソーシャルAPI)だけあれば良いなと思っていたので。



FacebookやTwitterは即時的な情報共有にはいいのですが、情報がストックされないので、やはり記録としてアーカイブするにはブログエンジンの方が今でも適していると思います。



GoogleフォトがRawデータでなければ容量無制限などやってますが、ビデオ撮影含めた全ての情報をクラウドに挙げるのは効率悪いと思っています。

情報消失の懸念があるなら、ネットにつながったエッジクラウド全体の空き容量内で暗号化&分散してバックアップすればよいですし。(Bitcoinのように、個人リソース供出分にはインセンティブを与えるなどして)



というようなエッジクラウド&オープンソーシャルな仕組みとともに、BOP市場向けに冒頭のようなハードを展開し、さらにネットワークとしてはWiFi(あるいはフェムトセルくらいのNW)によるP2Pメッシュネットワークと組み合わせれば草の根的なインターネット(もともとのインターネットはそうでしたね)が出来上がるのではないかと思います。

そのネットワークの中で、お店をやっている家なら自宅サーバがそのままECサーバとしても使えて世界中から注文を受け付けられるような世界にできたら面白いところです(売るものは民芸品でも母国語教室でもプログラミングでもオッケー)。



自分もいつか辺境の地にツリーハウス作ってそこでできる商売しながら暮らしてみたい。(→現実逃避)