2017年1月3日火曜日

2016年をTweetで振り返る

あけましておめでとうございます。

年末年始は紀伊半島方面をキャンピングカーで周遊し、本州最南端潮岬で初日の出を拝みました。







昨年はIoTやAI、Fintechといった技術的なキーワードを中心に、九州工業大学とのご縁で、地域発イノベーション創出事業開発プロジェクトのプロデューサーとして手がけ始めたり、決済サービスを手掛けるビリングシステム社での電子マネー関連事業立ち上げを支援するなど、大きな動きがある年でした。

1年間主にそれらの展開にあわせたTweetをしましたが、新年を迎えるにあたりTwitterアナリティクスによる月間トップインプレッションで個人的に気になった技術などを振り返ってみようと思います。( http://twitter.com/somafireより)







2016年1月 




1,572件のインプレッションを獲得しました








日銀のブロックチェーン等デジタル通貨に関する調査資料。記事中のマネー・支払い手段の分類フレームワークわかりやすい。日銀が銀行券の代替にデジタル通貨を考慮に入れる時代か RT 「デジタル通貨」の特徴と国際的な議論



 5  6



 1月は、Fintechで注目されていたブロックチェーンに関する日銀の記事について。

国として通貨の形をどうしていくのか、今年もまた気になるところです。



2016年2月




2,774件のインプレッションを獲得しました






インバウンド対策にインスタグラム、これは使える。レンタルキャンピングカーにタブレット積んでインスタ&Airbnbツアーマップアプリとかね RT Instagramでちやほやされたり、お仕事に使うためのTips



 2  2



2月は、日本を含めてGlobalで利用者数が多く、活性化率も高いInstagramに関するブログ記事の引用に、個人的に趣味・ビジネスとも注目しているキャンピングカーを絡めたツイート。今年もキャンピングカーをビジネス観点で見ていきたいと思います。



2016年3月




7,714件のインプレッションを獲得しました






イノベーションの文脈で初めて知った骨髄バンク登録絆創膏。国内でもこれを知るきっかけが増えると良いですね。生活同線上のアイデア、ほんと重要 RT 小さな擦り傷が誰かの命を救うかも…



 7  7



3月は、IoTの領域から。

IoTを本当に社会に意味がある手段として活用できるか、課題発見からのアプローチの重要性は今年も、それ以降も普遍的ですね。



2016年4月




2,424件のインプレッションを獲得しました






ついに(やっと)来た。ヤフオクと合わせて個人間送金のデファクト目指せ。リアルでの利用はTポイントに縛られないVISAキャッシュ、Paypass経由期待 RT ヤフーも電子マネー ネット通販の決済機能を拡大:日経



 1



4月は、ヤフー電子マネーに関する記事。

ヤフオクで使えるということで注目し、早速登録して使っています。ヤフー内での利用に閉じているようなので、リアル・ネットにかかわらず広く使えるようになってほしいですね。Apple Payくらいの訴求を期待しています。



2016年5月




960件のインプレッションを獲得しました






言いたい放題(笑)。でもソフト側からハード側を見た風景はわかりやすいかと RT 「ソニー社長を引き受けた平井さんは軽率だな」




5月は、日経ビジネスで連載された今のソニーを憂える記事について。

アップルの例を紐解くべくもなく経営者の役割は大きいわけですが、自分としては新しいカテゴリ製品、新しいフォーマットを生み出すことでしか復活は無いと考えています。頑張れソニー!



2016年6月




1,773件のインプレッションを獲得しました






これからのOSはAIのUIでの使い方で趨勢が決まる RT iOS 10の写真アプリは自動アルバム作成機能搭載。顔や背景、場所を元にタイトルを生成、動画アルバムではムード設定も可能 - Engadget Japanese




6月は、AIとUIとOSに関して。

ユーザインタフェースは技術の発展とともに進化しているわけですが、 AIはその中でもかなり大きなイノベーションを生み出すことは間違いないでしょう。今年も注目すべきテーマ。



2016年7月




2,028件のインプレッションを獲得しました






なんと! RT 東芝の生体センサー事業、TDKに譲渡



 17  4



7月は、東芝の生体センサ事業撤退の件。

知人から東芝による展開の動きを聞いていただけに驚きました。 このセンサに使われるMPUは東芝セミコン社でまだ継続してますが、今後の動きに注目しておきます。(仕事に関連するので)



2016年8月




1,227件のインプレッションを獲得しました






昔の仲間がやってるけど予定通りのリークかな?そして東電ブランドがどの程度家庭に受け入れられるのか RT ソニー・東電、IoTで提携 家電一括管理:日本経済新聞



 1



8月は、ソニー、東電の提携に関する記事のRetweet。

書いた通り、ソニー、東電共に知人が手掛けている事業。今年いよいよサービスが出てくると思いますが、両社とも逆境とも言える状況の中、それを覆せるような内容か楽しみに待ってます。



2016年9月




9,461件のインプレッションを獲得しました






カード(セキュアエレメント)内でバリューを保持するので別筐体を同じSuicaは使えないんですよね



 26  9



9月は、iPhone7発表のタイミングでApple Payに関する@nobiさんのTweet引用。

Apple Payの日本展開はFeliCaベースの電子マネーを採用することになったわけですが、それに伴いiPhone7とApple Watchの併用時Suicaをそれぞれで使いたい、などのニーズに対し、システムアーキテクチャ上の制約による疑問が出てきているようです。Appleが標榜する「わかりやすさ」とは相いれにくいFeliCa電子マネーの歴史的経緯などもあり悩ましいところです。

そしてこの流れにより国内非接触EMV展開が遅れることになりそうです。電子マネーのボーダレス化がどのようなシナリオになっていくか今年も要チェックですね。



2016年10月




9,942件のインプレッションを獲得しました






坂本さん、国内ApplePayは中身はFeliCa、次の"ほにゃほにゃPayもFeliCaで"。→AndroidPay?



 18  2



10月は、Apple PayでのFeliCa採用で波に乗るソニー、FeliCa Executive Conferenceでの講演に関するTweet。

Android Payはその後楽天Edyを巻き込んで国内展開始まりました。が、EdyはそもそもAndroidスマホで使えていたわけで、現段階ではメリットわかりにくいですね。今後マルチマネーをリクルートしてウォレットアプリとして使い勝手やお得感を磨いていけば、ボーダレスなポストおサイフケータイとしての位置づけを確保できる可能性はあるかと思います。時間との勝負ですね。



2016年11月




394件のインプレッションを獲得しました






EXIC、ANA SKIPが使えないのは辛い RT Apple Payが“12年遅れ”の日本上陸、おサイフケータイに比べ制約も:ITpro




11月も、Apple Payに関連して。

おサイフケータイとは歴史が違うので対応マネー数が少ないのは仕方ないところ。今後他マネー、ANA SKIP等サービスが乗ることと同時に、使い勝手を劇的に向上することも期待してますよ。(> Appleの某氏)



2016年12月




258件のインプレッションを獲得しました






Apple Pay同様FeliCaベース。AndroidでEdyは既に使えるがVISAとの連携では海外利用できるとあるのでEMVか? RT グーグル決済、13日からまず楽天と スマホでエディと連携:日本経済新聞




12月も、10月のトップツイートで触れたAndroid Payに関して。

今年もFintech領域での、リアルとの接点としての電子マネー動向は要注目ですね。





以上、電子マネー、IoTにノマドビークル(キャンピングカー)を絡めた1年でした。(1年前と変わらず..)



今年は地域発イノベーション創出事業を中心に、引き続き電子マネーやノマドビークル関連ビジネスを進めていきたいと思っています。



引き続き多くの皆様とのコラボレーションをさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

2016年6月20日月曜日

もしソニーがAIBOを作り続けていたら

日経ビジネスに怒涛のソニーOBインタビューが掲載されていますね。



オレの愛したソニー



元SMEJ丸山さんから始まり、伊庭さん、大曾根さん、土井さんと、錚々たるOBの未だにソニーを熱く思うコメントを見てると、自らもソニーの厳しい時代を過ごした小さなOBとして「どうしたらよかったのか」「これからどうすればいいのか」ということを色々と考えてしまいます。



色々な観点ありますが、土井さん中心に複数のOBが触れているAIBO。



私自身ソニーに入る前から、AIBOのECサイト立ち上げで絡んでいたこともあり、また、AIBOを担当していたエンタテインメントロボットカンパニー(ERC)のプレジデントが、その後私のボスになったり、今も遊んでもらっているキャンピングカー仲間に元ERCの方が居たりと、浅からぬ因縁を感じております。



で、そのAIBOを辞めたことは経営判断ミス、という文脈で語られているわけですが、では続けていたらどうなったのか、勝手にシナリオを考えてみました。








1999年のERS-110シリーズに始まり、2006年に販売終了したERS-7シリーズまで、他社のなんちゃって製品の発生まで生み出したムーブメントを起こした「ペットロボット」という商品性。

AIBOの終焉とともにそのジャンル自体が市場から消失したように思える。

でもちょっと調べてみると何かしら商品出てるんですよね。ペットと言うより人型のパートナーロボット比率が高まっていますが。







ディアゴスティーニ商法でも有名になった"ロビ"





ソニーもQRIOとして2足歩行ロボット開発してましたがAIBO事業の終了後社内開発チームも解散となり商品としての日の目を見ずに消えてしまいました。(残念)




スマートキーじゃない方の"Qrio"




ですが、当時販売したら100万円くらいか、と言われていたQRIOはコンシューマ製品としてはすぐには成立しなかったでしょうね。B2BでPepperのような展開をしつつ量産・コストダウンで廉価版でどこかのタイミングでコンシューマ版を出す、という流れになっていたでしょうかね。

そのうえでパートナーロボットとしてのQRIOがスマホとは言わないまでも世間一般的な商品カテゴリに育ったかどうか。



その後、ロボット的な要素をもったスピーカー「Rolly」が2007年に出ました。そのころソニーミュージックに出向し、音楽SNSを運営していて、RollyのモーションデータをSNSでシェアする機能を拡張開発をするなど、応援してましたが、残念ながら第一世代だけでディスコンとなってしまいました。(残念)




くるくるダンスしながら結構いい音鳴らしてた"Rolly"



そんな中昨年のCEATECに出ていたシャープのロボホンはスマホに変わるコミュニケーションガジェットの可能性を見せてくれる面白いコンセプトの商品だと思いました。




写真、色々な意味でかわいいシャープの"ロボホン"




これがこのままスマホに置き換わるわけでなく、まずは(昔ソニーの十八番だった)人柱的な取り組みですが、シャープはAIとIoTを組み合わせたAIoT家電(ココロプロジェクト)を標ぼうしており、今後AIを基盤としたコミュニケーション機能に重心を移していくのでしょう。



そしてソニー、今年のバルセロナMobile World CongressでXperia Agentを展示





縦目が意外とかわいい"Xperia Agent"(製品時にはかわいいネーミング期待)





ロボットというほどではないが、顔らしきものがあり、左右に回転しながら目をパチクリさせる様は何とも愛嬌がある。


Siri、OK Googleなど、音声認識が一般化し始め、AIによる認識・解釈・対話などが高度化するに連れ、ユーザインタフェースとしてのパートナーロボット的メタファが生活の中に根付く現実感が増してきてます。(それでもまだ個人的には"OK Google"を家や街中で使おうとは思えないが..)





で、前置き長ーくなりましたが、ここからが「もしソニーがAIBOを作り続けていたら」という仮説。





ロボホン、Xperia Agentに共通するデバイスとして、プロジェクターがあります。


ロボホンは、音声による入出力の他、プロジェクターで床や壁に情報を提示し、Xperia Agentも視線を床に向けながら情報を床に投影します。





もしAIBOやQRIOのようなロボットをソニーが作り続けていた場合、イメージャーで捉えたその場の映像で状況を解析し、プロジェクションマッピングをリアルタイムで生成するようなギミックを展開したのではないかと想像します。


ロボットですから家の中でも主に追従して、キッチンでレシピを、リビングで映像や音楽を、勉強部屋で練習問題を、みたいなことを随時投影できるわけです。(明るさや壁面に左右されますが)


さらには周辺のリモコン操作対象機器とも協調してスマートホームのコントローラにも最右翼ですし。Rolly以上の高音質スピーカ搭載してAudioとしてもラジカセ以上に活躍できるでしょう。


ラインアップとしてロボホンみたいなモバイルロボット展開すれば持ち出しも可能になるわけですし、リビングフロアは大きめ、ベッドルーム&持ち出しは小型みたいな使い分けもできそうだし。





同じことはタブレットを持ち歩けばできるわけですが、ロボットならその持ち歩きすら必要ないということと、愛着性はより高まりますので、ペットという位置づけからまさにパートナーとして、エンタテイメント性の高い個人秘書的な役割を担えたのではないかと思います。





今からでもできることあると思いますが、市場を先んじるタイミングは逸してますね。


ソニーはAI要員増強していたりもするので、VR絡めるとか、さらにぶっ飛んだコンセプト引っ提げての再展開期待したいところです。(ロボティクスエンジニア、まだ残っているだろうか..)





2016年5月23日月曜日

キャンピングトレーラー備蓄ネットワーク

熊本地震で被災された皆さまに改めてお見舞い申し上げます。



キャンピングカーに乗る知人の一人は今もキャンピングカーで熊本に滞在し、炊き出しや子供たちの世話などボランティア活動をされています。



また、キャンピングトレーラーやトレーラーハウスを活用した災害支援を組織的に進めている方々もいらっしゃいます。



そのひとつがキャンピングトレーラーのユーザーなどが母体となっているNPO法人キャンパーの「ホワイトタウンプロジェクト(WTP)」。

2004年の中越地震からキャンピングトレーラーユーザーの方々が中心に炊き出しボランティアを開始し、東日本大震災でトレーラーや仮装前のキャブコンシェル部などを被災者用仮設住居として運用されたようです。





熊本地震でも、その後追加したトレーラーなど複数台を派遣されているようです。

このWTPは「平時のキャンプ場等での運用収益で、維持管理費用を捻出する事で、完結致します」となっており、車両本体は自治体などの備蓄を想定しているがランニングコストは平時の一般利用者収益を期待しているとのこと。素晴らしい取り組みです。





もう一つ、タレントの清水国明さんが運営するトレーラーハウス設置のキャンプ場の取り組み。

被災者の仮住まいに「トレーラーハウスを」  清水国明氏が「仮設住宅」を批判する理由




キャンピングトレーラーより大きめの、トレーラーハウスを山梨河口湖近辺のフィールドに備蓄しています。熊本の震災でも山梨のトレーラーのほか、既に東北で利用されている分も熊本に移送することを検討されているようです。





清水国明さん、「国や各自治体にトレーラーハウスの存在に気づいてもらうためのデモンストレーションです。激甚災害の指定で見込まれる予算で、例えば1000台とかを手配してくれればと思っています。」とのことで、おっしゃる通り、壊してしまう仮設住宅より再利用性高いのでキャンピングトレーラーやトレーラーハウスの方が有用と思います。





南海トラフ・東南海トラフ地震が起きればさらに多くの仮設住宅が必要になることは目に見えていますので、より多くの移動型仮設住宅を配備するため、すべてを税金に頼らず、事業として成り立つ構造を考えたらよいのではないかと思っています。








【キャンピングトレーラー備蓄ネットワーク事業】





まず初期調達費用を集めるのが難しいので、ここは自治体等公的な投融資を期待したいところ。並行して、個人からの投資も受け入れる。


投資の目的としては、別荘、リゾートマンション、会員制リゾートに近いイメージ。





平時は、会員は全国のトレーラーハウスを別荘のように、あるいは自宅近隣のトレーラーをマイカーで引っ張って利用できる。


それ以外のユーザも、観光地、都市部の民泊施設として、マイカーにヒッチ(牽引装置)をつけている車を持っているなら、レンタルも可能に。





災害時は社会貢献として被災地にトレーラーが派遣される。


もし自分が被災した際には、優先順位など決められた派遣条件に合えばトレーラーを居住地近辺で利用することができる。





出資の仕方も、現金の他、RVパークや駐車場の提供といった形も可能でしょう。





というようなイメージで、IoTと別軸である、キャンピングカー(ノマドビークル)ビジネスについても考えていきたいと思っています。

2016年2月14日日曜日

IoT、"I"の進化形

IoTって何がうれしいの?と素朴に質問されることが増えてきました。



一般人として身の回りで実感することがないだけに、どうしても産業領域での成功事例を引き合いに出すことが多くなります。

ドイツ発祥のIndustory4.0の流れしかり、GEの航空機エンジンやコマツのKOMTRAXによる建機の稼働状況管理など。



これらインダストリーでのIoTは事業者内クローズドなネットワークなので、IoTの"I"は「イントラネット」。

"I"が「インターネット」になるには、オープンなネットワーク上にモノがつながらないといけません。

KOMTRAXで言えば、建機の動向でトラック街道の定食屋が仕入れを増やし、沖合いの漁船が向かう港を変えるような世界。





となると、システム提供企業やシステムユーザーとしてのプライバシーやセキュリティに配慮しなければいけません。

誰にどこまで情報をオープンにして、どこから秘匿するのか。

そのためにはネットワークにつながる端末それぞれに対する識別や認証が必要になります。

若干無理に当てはめれば"Identification of Things"とでも言いますか..



最近、ネットの世界の人の認証として、IDとパスワードに替わる取り組みとしてFIDOアライアンスの取り組みが本格化してます。

そして、現実世界の人のIdentification(ID)をデジタルな入れ物に収めた形で世の中に普及しているのはICカードになるわけですが、それならばモノのIDにも仕組みを転用できるのではないかと考えています。








例えば電子マネーで使われているFeliCaは、同じICカードの中に、複数の事業者が発行する情報を混在できるわけですが、これを応用することで、外部からのアクセスの際に、どのアクセス鍵を持っている事業者にどの情報へのアクセスを許すか、という制御ができるわけです。

さらにFeliCaの場合は鍵あり/鍵無し、リードオンリー/リードライトなどアクセス可能なレベル調整もできるため、これをIoTに活かすことで「鍵無しでセンサの情報を読めるが制御はできない」「鍵があればセンサ情報へのアクセスと制御が可能」など、細かな対応も可能になります。



そして、機器制御に最適なFeliCaチップとして、既に機器間通信で使われているFeliCa Linkというチップがあります。

電子マネー用のチップと違って、鍵の種類は1つに限られますが、クラウド側にプロキシ認証を設置することで細かなアクセス制御も可能になります。







リアルな世界での信用証明に使われている仕組みを、モノにおけるFIDOのような位置づけにすべく、インターネット上での機器間に応用する仕掛け作りを始めています。

合わせて、一般人レベルでIoTの恩恵を受けるようなアプリケーションも考えています。

おいおいこちらのブログで紹介できればと思います。




2016年1月13日水曜日

エッジクラウドとオープンソーシャル





本格的に冬っぽい寒さになってきました。

こういう時はモバイルオフィス(キャンピングカー)内でFFヒーターを点けるのが暖かくてよいです。(一晩で1リットル程度のガソリンしか消費しないので経済的だし)

荷物が届く予定なのでワイヤレスのインターフォン子機も持ち込んでます。

自宅のWiFiも繋がるので完全にオフィス小屋化してます。(このところ旅行もしてませんので..泣)





そんな折、Techableにてローカルストレージに100のアプリ、辞書他教育用コンテンツを収めてオフラインで使えるコンピュータの記事を見かけました。BOP市場向け製品ですね。



インターネットのない環境でも使える79ドルのPC「Endless」その使い道とは?(Techable)



これ、コンセプトとしてとても面白いと思います。

通信事情としては確かにモバイルネットワークが広がりつつありますが、まだまだ高速で使えない国はたくさんあります。

そういった国向けでTVとの組み合わせで使える、教育用コンテンツが詰まったPC、いいと思います。



クラウドという言葉が一般的になってきた2009年前後、私はソニーに居り、AV&IT端末メーカーとしてクラウドをどう絡めたら強みを発揮できるか、ということを少々考えていたことがあります。

その時の個人的仮説は、端末内ストレージをネットにつなげて、プライベートなコンテンツを定義したプライバシーに従って共有できる、情報地産地消的な発想で「エッジクラウド」というコンセプトを考えていました。その直後にpogoplugが発表されたのでした。




参照:PC Watch



一方、情報共有のネットワークとしては、mixiがSNSとして世の中で話題になって来ていた2005年前後に、音楽系SNSを企画・運営していたことがあったので、その交流関係(ソーシャルグラフ)をエッジクラウドと組み合わせたら面白いと思っていました。

SNSは単体サービスだとGREE、mixi、Twitter、Facebook、lineと、時代とともに、あるいは自分のライフステージや人間関係の変化とともに交流の場が移って行ってしまいます。仮にそういったソーシャルグラフはそれぞれで変遷しながら、あるいはペルソナとして使い分けながら、共有する情報としてはローカルに実体を置いたままにできないか、というイメージ。

当時、自宅のルータのファームをいじり、ブログエンジンを入れて動かしていたのですが、デジカメの写真をストレージに入れてリンクを張るだけで記事にできていたので、そこにソーシャルグラフをつなぐためのインタフェース(オープンソーシャルAPI)だけあれば良いなと思っていたので。



FacebookやTwitterは即時的な情報共有にはいいのですが、情報がストックされないので、やはり記録としてアーカイブするにはブログエンジンの方が今でも適していると思います。



GoogleフォトがRawデータでなければ容量無制限などやってますが、ビデオ撮影含めた全ての情報をクラウドに挙げるのは効率悪いと思っています。

情報消失の懸念があるなら、ネットにつながったエッジクラウド全体の空き容量内で暗号化&分散してバックアップすればよいですし。(Bitcoinのように、個人リソース供出分にはインセンティブを与えるなどして)



というようなエッジクラウド&オープンソーシャルな仕組みとともに、BOP市場向けに冒頭のようなハードを展開し、さらにネットワークとしてはWiFi(あるいはフェムトセルくらいのNW)によるP2Pメッシュネットワークと組み合わせれば草の根的なインターネット(もともとのインターネットはそうでしたね)が出来上がるのではないかと思います。

そのネットワークの中で、お店をやっている家なら自宅サーバがそのままECサーバとしても使えて世界中から注文を受け付けられるような世界にできたら面白いところです(売るものは民芸品でも母国語教室でもプログラミングでもオッケー)。



自分もいつか辺境の地にツリーハウス作ってそこでできる商売しながら暮らしてみたい。(→現実逃避)

2015年12月31日木曜日

2015年をTweetで振り返る



本日で2015年が終わります。(記事下記かけのまま公開が年末ギリギリになってしまいました..)



Twitterアナリティクスによる月間トップインプレッションで個人的に気になった技術などを振り返ってみようと思います。( http://twitter.com/somafireより)





1月



1月はFeliCaネタ。Suica等交通系ICカードをAndroidスマートフォンのNFCアンテナにかざすと連動ボイスドラマが進行するというもの。

交通乗車履歴はリアル連動アプリやサービスに使うと、スタンプラリーやロケ地巡り(聖地巡礼)など面白い展開が広がると思います。

課題は乗車履歴を管轄するサイバネ協議会や交通事業者の利用許諾ですね。

非営利は公序良俗に反しなければフリー、営利用途はライセンスフィーを定めるなどして活性化することを期待したいところです。

もう一つはモバイルSuicaのアプリからのアクセスですね。こちらは技術的にも課題ありますが。



2月







USでのApple Payの勢いを示すpayment naviさんの記事。


2016年は国内展開スタートなるか。Apple PayとFeliCa系電子マネーの両対応しうるリーダーの開発もいくつかの端末ベンダーで進めているようです。楽しみですね。






3月







今後のスタートアップはいかに自社が付加価値とする機能をAPIとしてプロモートできるかの勝負になる、という方向性の話。インターネット上で同じ機能を実現するAPIは理論上1つでいいので、いかにユニークで価値のあるAPIを提供できるかどうかが重要。

これはビジネスのアーキテクチャで考えると、デバイス、ネットワーク、API(サーバロジック/ストレージ)のレイヤ別戦略でとても大切な観点ですね。



4月







メディカル・ヘルスケア領域のバイタル情報取得方法としてNFCをインタフェースとした初期設定不要の直感的UXが好まれているという話。Apple Payをはじめ、決済としての活用が盛んなNFCですが、Connection Handoverによる自動ペアリングと合わせ、NFCのUXとしての活用はスマホ上にNFCがデバイスとして生き残るための1つの道。看護・介護といったリテラシを要求しにくい現場でのデジタル化浸透はとてもわかりやすい例。横展開期待です。



5月







2015年は猫も杓子もIoT、ってほんとに猫や杓子がネットにつながってそうな勢いでしたが、大量のセンシングデータを処理するためのNoSQL DBも同様に勢いをつけてきていたと思います。



6月







Apple Watchを素材としたAppleが次に向かう方向性がヘルスケアソリューションという仮説。

ジョブズはDynabookを一つの理想解としてソフトウェアのクリエイティビティを最大限に発揮することを目的としていたと思っています。

本記事の著者はApple Watchでより目的を絞り込んだ次の流れを作ろうとしていると定義しています。

私も概ね同意で、さらに言うと、Appleに限らず、PCからスマホへと進化してきたパーソナルコンピューティングの波は、今後は目的別に腕時計やグラス、靴、シャツ、帽子などに個別最適化されると考えています。これまさにIoTの流れですからね。



7月







7月はイノベーション研究の権威である玉田さんの「イノベーション」の日本語訳に対する返信。私の案は「跳創」。いずれにせよ「イノベーション≠技術革新」というのは同意。



8月







全職R&Dを兼務してた際に取り組んでいた認証型コンセントの経験を基に、Cerevoのリモート制御コンセントに対するコメント。この後独立し、電力サービスに関する仕事もすることになるとは思いませんでしたが。

2016年は電力サービス自由化元年、電話自由化の時のように関連・派生ビジネスも色々と出てくるはずですね。大きなチャンスだと思っています。



9月







スタートアップによるホームセキュリティカメラの記事。IoT関連領域としてセキュリティカメラもかなり有望だと思います。映像解析で住人判別できるとなれば、その先解析情報をクラウドに寄せることで、インターホンで外出時の来訪者通知なんてこともできる可能性も見えてきます。



10月







派手なスマホ広告技術をいくつか実装した例。HTML5でこういった遊びが色々できるようになりましたね。まだまだ驚くようなAd tech.が出てくるでしょうけれども、個人的にはリアルでのアクションとの連動を追いかけたいところです。街中での自分の行動が自分のスマホ上(あるいはウェアラブルや街頭サイネージ等)のコンテンツに自然な形で連動するようになるような。マイノリティレポートの世界は気持ち悪さがあるものの、技術は使いよう、エンタメコンテンツとして楽しめればいいこともあると思うのです。



11月








トレンドで出ていたハッシュタグに思わず反応。ライフワークでもある、ノマドビークル(aka. キャンピングカー)の超ゴージャス版をTweet。

2015年は自車を改造し、プロジェクターなど設置し、モバイルワーク、モバイルAVリビングを試してみましたが、2016年はこのライフスタイルをさらにカーシェアリング、インバウンドなども絡めてビジネスとしての展開にチャレンジしたいと考えています。



12月







年間断トツの3万imp超。

2015年はBitCoinで使われているブロックチェーン技術がファイナンス以外の領域に進出する事例がいくつか出始めた年でした。


これと別なTweetでもIoTリソースの利用権利をブロックチェーンで解決する記事について触れましたが、まさにノードの認証とその利用権利を時間軸でシェアしていく状況はとても興味深い領域です。



ノードのコンピューティングパワーを活用するという意味では、これまでもP2Pファイルシェアリングや、グリッドコンピューティングなど華々しく世の中に出つつ特定用途で定着してきた歴史があります。



2016年はブロックチェーンの非ファイナンス領域での活用に大注目です。







NFC、IoT、ブロックチェーンを中心に、ライフワークのノマドビークルを絡めた1年でした。




5月に独立、10月に起業したチャレンジの1年でしたが、周りの皆さまに助けていただき無事年末を迎えることができました。




来年も引き続きよろしくお願いいたします。




皆さま、良いお年をお過ごしください。

2015年12月8日火曜日

PCの未来 ~創作活動のエンタメ化~

最後のSony製VAIO Pro13のキーボードが壊れ、修理に出したところ部品が無いということで買い取り処分ということになりました。(ソニーに残ったソニー製VAIOサポート部隊もきっと苦労されていることと思います..)

次はVAIO社製モンスターPC、VAIO Zにしてみました。データ移行は面倒でしたが、快適快適。

特にフォトショ、イラレ作業をやる際のペンタブがいいですね。WACOM製で無くN-Trigなのがちょっと残念ですが、プロの漫画家じゃないのでまぁいいでしょう。









そんなところに日経新聞でVAIOと東芝、富士通のPC事業を統合!(するかも❓)というような記事を目にしました。

どうなるかはわかりませんが、スマホやタブレットに押されてPCという製品の立ち位置が狭くなて来てるのは確か。



私自身は、冒頭のアドビ系ツール含め、色々デジタルの作り物が多いのでプライベートでもPC必須ですが、世の中そんなことしない人はあまり多くないのでスマホで十分ということなんでしょうね。



PC必須な私としてはこれからもPC(的なもの)にはどんどん進化して欲しいので、私なりに目指すべき方向性を考えてみます。



まず、ざっくり情報端末の使い道として、消費と制作に分けてみます。


  • 消費:Webサーフィン(もはや古い言い回し?)、音楽再生、映像再生、ゲームプレイ、コミュニケーション

  • 制作:テキスト系(小説~ブログ)、画像系(写真撮影/静止画作成&編集&公開)、音楽系(楽器演奏、打ち込み系)、ビデオ系(動画撮影/CG等制作&編集&公開)、アプリ制作(ゲーム、ユーティリティ)、その他(VR、PJマッピング等)


で当然PCは制作向きなわけですが、その中でも写真やビデオのキャプチャももはやスマホの方が断然楽。ブログもどっちでも行けるレベル。(テキスト打ちはPCが楽な気もするが世代次第)



そうすると残るは音楽系か静止画(手描き)、CG、そしてアプリ制作。

これらの創作活動をいかに万人に広げるかでPCが復権するかどうかが一つ可能性として見えてくると思ってます。



  1. 手描き描画は私も今のPCのペンタブでちょっと描いたりしてますが、正直紙でうまく描けないものはペンタブでも描けない。もちろんやり直しや修正はしやすいので効率はいいのですが、やはり絵を描くことを趣味としてできないと難しい。
    漫画の自家制作的なところは当面マニア層向けというところですかね。

  2. CG、3D
    3Dのモデリングは、対象によっては手描きの絵よりなんとかなりそう。
    以前、家をリフォームするために、3Dモデリングツールで自分の家の間取りをそのまま表現しようとして、あまりに面倒で挫折しましたが、ツールの進化で改善の余地があると思いました。自分の家、みたいな対象がはっきりしている物ならなんとかなるでしょう。
    3Dプリンタも安くなってるので、モデリングツールの敷居を下げるのは効果的だと思います。
    他に身近なテーマだと、アクセサリとかスマホカバーとか、自分でオリジナルグッズを作ることを流行りにして、定着させられればPC活用できますね。

  3. ビデオ
    ビデオはキャプチャはもはやカムコーダーよりスマホが一般的。うちでもカムコーダーはHDだけどスマホは4K撮れるくらいなので。画質、ズームはまだまだハンディカムが有利ですけど。
    ビデオの編集はPremiereなどPC用ソフトが断然融通効くのですが、これは一般の人にはハードル高いですね。で、ツールを直感的に使いやすくするならキャプチャからの導線考えるとスマホ用アプリに収斂するでしょうね。PC不利。

  4. 音楽制作
    私自身はサンプル音源をSoundboothでアレンジするくらいしかやらないので、作曲みたいなところの土地勘は全く無いですが、MIDIキーボードでの入力と、楽譜を見渡しながらの編集とか考えるとPC有利な気がします。タブレットでもキーボード入力や編集できるような気もしますが。微妙なところ。

  5. アプリ
    アプリを作るのは当面PCでしょうね。ただこれも一般の人がアプリ作るところはかなりハードル高い。昔のRPGツクールじゃないですが、パーツの組み合わせレベルのちょっとしたものならスマホでもオッケーになりそうですし。

  6. その他
    VRはOcurusやMophiusなどゴーグルが流行の兆しを見せてます。ハコスコみたいなスマホにかぶせるだけの簡単VRもあります。制作側はかなり専門的な領域ですし、一般人によるPCの出番はなかなか無さそうな感じです。
    色々選択肢を挙げてはみたものの確信を持てるネタは簡単には出てこないですね。


別記事でも少々触れましたが、既存の表現方法に縛られない新しいフォーマットの出現が必要だと思っています。ゲームのようにインタラクティブでコミュニケーション要素もありつつ、音楽や映像のように万人が気楽に楽しめるもの。

ゲームもスマホ用のものは気楽に無料で楽しめるものも多いのですが、なんというかもっと生産性や成長に役立つようなもの。



そして、消費する一方で無く、自らが創作者として関与できるようなシステムであれば、その制作ツールとしてのPCの存在価値を取り戻せるのではないでしょうか。

具体的なアイデアもいくつかあるので、もう少し本気で実現ステップを考えてみたいと思います。




2015年12月7日月曜日

個人時価総額

スマホで撮影するだけの簡単家計簿、長続きしておりません。

家計簿の情報が今一つ実生活に役立っていないためモチベーションが沸かない、というところも長続きしない理由だと思います。(面倒くさがりなのが一番いかんのですが)










さて、前記事「決済の未来」で個人とお金の関係について触れましたが、その対価となる価値(=買ったもの、利用したサービス)についても、この先可視化されるのではないかと睨んでいます。(私自身そうなって欲しい)



現在、売っているものについてはKakaku.comなどでほぼリアルタイムに比較され、ユーザは同じ物(新品の同一商品)であれば簡単に一番安い店を探し当てることができます。



そして買ったものについては、やろうと思えばヤフオクなど中古品市場の情報を引き当てることで経過時間や利用状況により時価がわかるはず。

そのためには買ったもののリストが簡単に作成できると良いのですが。



電子レシート普及の動きもありますが、例えば電子マネーをかざす瞬間にレシート情報が入ってきたりクレジット決済するとサーバ連携で情報が入ってくると便利なんですけどね。

特に電子マネーなら匿名で情報が流通できるので今のレシート同様の感覚で使えそうです。




東芝テック スマートレシート概念図



電子レシートの単品情報が入手できれば、前述のような自分の所有物の時価換算化が簡単にできるようになります。



習い事などのサービスでも自分の価値向上にどの程度役立つのか、習熟度や公式な資格試験など含め、費用対効果が見えるようになるかもしれません。

個人のスキルをシェアするようなクラウドソーシングの流れがあるので、そこに自分のスキルを引き当てれば何とかなりそうです。



 =自分個人の時価総額



ということが見えてくるのではないかと。

保有資産のうち、車や余っている部屋、使ってない家電などはシェアリングでの金銭価値化もありますね。



食費、余暇や趣味などで消費するお金の使い方もありますが、それらの中でも健康増進に対する投資的な意味合いを持つものと、それ以外のものに分かれそうです。



出費に対する現在価値の可視化が実現することで、家計簿だけでは見えてこない自分が必要なものや不要な出費がわかるようになれば便利だなぁと思います。





そのような仕組みが出来上がると、その情報自体も大きな価値を持ち始めます。

その人の消費の傾向、どんな目的に対してお金を使う傾向にあるのか、定期的に購入するもののサイクル、など明らかになるので、Googleによる検索よりも更に先回りしたマーケティング展開のメディアになりえます。



リクルートライフスタイルが提供しているエアレジなどもそういった方向への戦略の一環なんでしょうね。





所有品の価値を計るもう一つのアプローチとして、消費されていく状況を把握するセンサーがありそうです。

冷蔵庫内の食品センサー(モノ、量、期限等)、消費財の残量センサー(洗剤、各種フィルター、トイレットペーパー等)など生活必需な消耗品の自動補充でできれば楽になりそうです。



そして、これら情報の捕捉と流通を制するプレーヤーが、検索の次、リアルとネットを交えたマーケティングプラットフォームの覇者になる可能性は極めて大きいのではないでしょうか。

2015年11月26日木曜日

決済の未来

スマートフォンの通信を乗っ取って自動車を解錠してエンジンをかける脆弱性」を発見したスーパーハカーが今度は「あらゆるクレジットカード情報を模倣&ワイヤレス化してしまう驚異のオープンソースデバイス」を公開したようです。

技術的にはサムソンが買収したLoopPay同様磁界を発生させて磁気ストライプカードのふりをしているものです。

あえて砂鉄で磁気カード情報を読み取ったのはコスト削減でしょうかね。

クレジットブランド業界の「そんな危ない磁気カードを使い続ける店舗には返金保証しませんよ」的なライアビリティシフトという圧力により磁気カードリーダーは減っていく方向ではありますが、FinTechの流れで磁気カードを1枚に溜め込む「これ一枚で済んじゃう」カードもいくつか出てきています。




なかなか面白いデバイスですが、個人的にはこれらはクレジット決済という既存サービスの延長線上の進化であって、決済のあり方を変えるような革新性は少ないと思っています。




そこを変えようというコンセプトとして、以前デザイン会社Artefactが提案したTOKENというものがありました。

これは個人から店への支払いだけでなく、個人間送金、寄付、資産(貸借)管理なども考えています。



この例の目指す先として、決済手段としての便利さだけでなく、個人とお金との関係性全てを洗い出し、デジタルで捕捉、分析し、お金に縛られずに自由になることが決済の未来ではないかと考えています。



そのためにはお金の流れだけでなく、その対価となったものの価値についても重要なポイントとなるわけですが、それについてはまた後日。



⇒関連記事「個人時価総額




2015年11月23日月曜日

シンギュラリティの先に起こりそうなこと

FacebookでIBMワトソンの「コグニティブの時代へようこそ」に関する記事が流れてきて、改めてAIの進化の先に何が起こるかに思いをはせてみました。 











最近では2045年問題、シンギュラリティ、といったキーワードが聞かれるようになり、人間の知性をコンピューターが超え、その先に起こりえる現象や問題について議論する先駆者達も現れ始めています。

 議論や警鐘などで関わっている有名なところとしては、Paypal共同創業者のピーター・ティール氏や、同じくPaypalマフィアでありテスラ/スペースXを率いるイーロン・マスク氏が居ます。

 






  
ピーター・ティール氏イーロン・マスク氏





私自身がシンギュラリティの領域に興味を持ったのは、コンピューターが不老不死を作り出すか、という観点。

自分が不老不死になりたいとは思いませんが、純粋に技術的興味でいろいろと想像したことがありました。





主なポイントとして:




  • 自分の記憶をすべてコンピュータ上に移しきれるか

  • 意識をコンピュータ上に転移できるか

  • 上記ができたとして、肉体の死を超えて意識・自我を連続して持ち続けられるか(生物としての自分の死をコンピュータ上の自分の意識で見届けられるのか)

  • コンピュータ上のみに残った自分の性格や本能的な欲求など生物時代に必要だった要素が変化あるいは無くなったとき、どのような考え方を持つようになるのか

  • あるいは、感情、本能といった生物的な特性を、ホルモンやドーパミンなどの生理的現象を再現することでコンピュータ上でも生体同様の特性を維持できるのか

  • シンギュラリティを超えて人間の脳よりも知識、知性が増大する中でどのような変化が現れるか。良心、悪意といったような性向はどうなるのか。

  • コンピュータ上で生物時代の他人の意識が交流するとき、どのようなコミュニケーションが起こるのか

  • コンピュータ上の複数人の意識が融合するようなことが起こりえるか

  • コンピュータ上で生物としての人間と同等以上の自我が保てるときの生存の権利はどのような考え方になるのか



など、様々な技術的論点と、心理学・哲学的な論点が出てきそうだな、と。





生物→AI自我(→AI自我の停止=死)という段階が発生しうるわけで、この技術的な進展を正しく制御できるのかが心配になったりもします。


支配欲のきわめて強い人が真っ先にコンピュータ上に自我を拡張(あるいは転移)し、全力で支配をはじめるとしたら。


SFで描かれる「人間対コンピュータ」という構図でなく、「生身の人間連合対AIで強化されたごく限られた支配者集団」みたいな対立が起こるのではないかと思います。





もちろん、よりよい社会の課題解決にAIが使われることが大部分になるはずですが、たった一つの悪意が圧倒的に支配力を高める可能性がある、というのがシンギュラリティの怖いところです。





確実に到来しうるイノベーションなだけに、世界の良識ある知性で技術的特異点に向けて備えあれば憂い少なし。まずはAI三原則の制定と遵守か?

2015年11月10日火曜日

ノマドオフィス

昨日は個人移動オフィスにしているキャンピングカーを葉山に運び、以前の会社の戦友とランチMtg(BBQ@海)の後、車内(=社内)でこの「モバイルリビング&モバイルオフィス」スタイルそのものを事業化することについてプレゼンしてみました。















網戸にしなかったらこの時期なのに蚊が何匹か侵入。さいたまと違って葉山は温暖なことを実感。。









プロジェクターはアドトロンQumi Q5Rを天吊り。今はより高輝度のQ6も出てます(泣)。


ワイヤレスでも投影できますが、動画はHDMIじゃないとカクカクしちゃいます。









投影は進行方向正面と、コの字型シート全員座れる左横面の2か所にスクリーン設置できるように。









使っているスクリーンはその道では有名なニトリの遮光ロールスクリーン。車内設置可能な130㎝サイズでも5,000円以内!









現在海沿いで次の打ち合わせ資料まとめしつつ、本日はこのまま千葉に移動してまた車で打ち合わせです。遠くに釣り人がのんびり糸を垂れております。次は釣り竿持参で食材調達を兼ねるべきか。











まだまだ実験段階ですが、スモールビジネスに移動オフィスは有用・効率的かつ楽しくてクリエイティブなのでオススメです。


エクストリーム打ち合わせ体験ご希望の方、お知らせください









2015年10月28日水曜日

パラダイムシフトとフォーマット創出

ソニー創業者・井深大が2400人の幹部に発したパラダイムシフトという遺言」という記事を見て、久しぶりに「パラダイム」という概念のインパクトの大きさを思い出しました。








以前、資本主義に替わるパラダイムとして、「人本主義」や「知本主義」といったものを考えていたことがあったので。



その昔、チャーチルが


資本主義の欠点は、幸運を不平等に分配してしまうことだ。社会主義の長所は、不幸を平等に分配することだ。 」





 などと面白い皮肉を言っていましたが、自分としては「資本主義は幸運も不幸も不平等に分配するが、競争を煽ることにより幸運と不幸を足し引きした総量が社会主義よりは若干プラスになる」といった感触に思えます。(国次第ではありますが)



で、井深さんがおっしゃっていた「パラダイムシフト」はもちろん政治的イデオロギーの話でなく、モノと心の関係性、モノ領域から心の領域への科学技術の応用と言うような観念ですね。

心理学や精神医学、社会心理学のような領域では心は臨床的、医学的には科学されているわけですが、技術的な方面では少なくとも表立った進展は見当たりません。



例えば、日々仕事や地域生活、あるいは交友関係でも生じる人間関係のストレス、啓蒙本などは出てたりしますが、それを解決する技術やシステム、アプリ、サービス、などは知りません。

一概に技術で解決すればいい問題ではないですが、無駄なストレスを減らし、よりクリエイティブな社会に向かうことはできると思います。



私自身がそれに近い方向性として興味があるのは、様々なカテゴリのプライベートなグループをエンパワーメントすることと、個人の創作活動そのものをエンタテインメントにすること。



グループのエンパワーメントとは、プライベートな集まりでも、そのアイデンティティを明確にするため、チーム名、ロゴ、ドメイン、ML、Tシャツ、名刺、諸々のチームが求心力やブランディングを高めるためのツールを簡単に用意できること。

私自身、花火打上資格を持った集まりでグループを作っていますが、その中で上記のような道具立てをそろえるのにそれぞれ別々な手間がかかったのが面倒で、それらをワンストップにできたらいいのに、というのが発想の発端でした。



個人の創作活動そのものをエンタテインメントにする、というのは、現在のエンタテインメントは主にプロフェッショナルが創作したコンテンツを消費するという一方向の流れしか無いところを、ゲームや音楽、あるいは映画などのコンテンツを生む出すプロセスをAI的な仕組みで補完し、ある程度のイマジネーションさえあればそれなりのアウトプットを出せる様な仕掛けができたらなぁ、といったところです。





さて、井深さんのパラダイムシフトに対してもう一つ心に沁みついている言葉として、大賀さんから直接お伺いした「フォーマットを作りなさい」という訓示。

大賀さん、ソニーのマネジメント会堂には出なくても、ソニーミュージックのグループミーティングには最後まで出席し、スピーチをされていました。最後に出席された場に、当時出向でソニーミュージックに在籍していたため上記の訓示を聞くことができたのでした。

大賀さんはCDの長さを決める際にカラヤンのアドバイスで「第九が収まる長さ」として74分に決めたという逸話がありますが、フォーマットというものにとてもこだわりを持たれていらっしゃいました。



音楽をはじめとするソフトウェアがインターネット上で流れるようになると、製造や物流、在庫といった複雑なオペレーションが不要になったため、ある意味だれでもフォーマットを作れるようになりました。ここで混乱し、セキュリティに重きを置きすぎて扱いにくいDRM系フォーマットと、コピー自由で扱いやすいMP3といったフォーマットが並立し、易きに流れるような形でnon-DRMがデファクトになりました。

これらも初期段階からユーザーにとっても扱いやすく正当な対価で安心して所有できるフォーマットが用意できていれば、音楽ビジネスももう少し違う状況になったかもしれません。(現在音楽著作物はピーク時の半分以下の市場)

何というか、握手券としての役割の音楽フォーマットがチャートをにぎわせるような状況もどうも違和感を感じています。

まぁそれでもいい曲は出ているような気はしますが、何となく昔のように若い連中がギター弾いたりするようなシーンが減ってきているような気がします。



ネット時代の、アーティストとファンをつなぎ、より音楽を楽しめる様なフォーマットを改めて定義したいものです。

2015年10月23日金曜日

確実に来るイノベーション、あとは誰がどう実現するか

2015年10月21日はBTTFネタで盛り上がりましたね。

その中で、日本環境設計さんがデロリアンを再生資源で走らせるプロジェクトもあり、ついにBTTFの未来が実現したような感覚になりました。




Back To The Future x FUKU-FUKUプロジェクト みんなで資源を集めてデロリアンを動かそう。






毎年多数の犠牲者を出し、環境を汚染するという社会課題を解決をできていないインフラ「自動車」。

昨今話題となっている「自動運転」や「EV/FCV」といった技術革新により社会の在り方が大きく変わります。



さて、それはいつ頃、どうやってなのか。



私も遠い昔、国プロで日本発ITSアーキテクチャの社会設計を担当したことがあり、自動運転(AHS)部会の検討内容を見ながら非現実的な随分遠い未来のことを語っている感覚ありましたが、最近の動きを見ると実現までの道筋がある程度見通せるのではないかと思うようになりました。

個人的な仮説と、期待する応用シナリオを挙げてみます。


  1. ガソリン車→非ガソリン車(EV/FCV/他)

    ガソリン車同等以上の手間や走行距離を考えるとFCVが優位に思えますが、水素をどう作り出すかというプロセス次第では環境への影響を完全に排除できない可能性もありそうです。水の電気分解にしても、現状の発電エネルギーを使うわけですし、化石燃料の改質にしてもCO2は発生しますので。
    洋上で太陽光や風力で電気分解できれば理想的なのでしょうね。
    FCスタンドの設置は鶏と卵ではありますが、収益力のある自動車業界中心に決めれば進むでしょう。


    EVはバッテリーコストの課題で現状航続距離がガソリン車ほど取れません。テスラは結構がんばっていますが、それでも500㎞ほど。
    こちらの究極は道路からの非接触給電でしょう。幹線道路や高速道路のところどころに充電用路面を設置し、EVはその上を走ることで給電される。これなら停止補充無しでどこまでも走れる可能性があります。山道とかは難しいでしょうか、通常山道だけを走り続けるということは考えにくく、移動途中の高速道路や幹線道路で賄えるのではないかと思います。
    ただ、インフラ設置は道路管轄の公共セクタが請け負うことになるとするとコストの捻出が難しい気がします。こちらも自動車業界がスポンサーとなるべきでしょうね。

  2. 手動運転→自動運転

    国の号令もあり、2020年までに一部実現するという流れになってきています。高速道路から実現しそうな気配ですが、まだまだ色々な課題があります。
    自動運転モードで熟睡したまま手動運転ゾーンなったら本当に起きるのか、自動運転中のもらい事故に近い状況(飛び出し)の扱い、など。
    それでも人の運転よりも中期的には安全向上が期待できるので試行錯誤しながらも実地でフィードバックしながら性能を向上させ続けることが重要だと思います。
    究極は手動運転禁止、全自動運転化社会でしょう。そうなればスピード違反をはじめとする違反や危険はかなりの部分回避できるようになります。自分で運転するから少しでも早く到着したくてイライラしたりするわけですが、電車なら巡航速度で誰も文句言いませんので、それと同じような感覚。
    Fun to Driveはスポーツとしてサーキットで楽しむもの、ということになるのでしょうね。

  3. EV化・自動運転化による個人的な期待(モバイルリビング)

    EV化、自動運転化が究極のレベルに達すると、車は移動手段でなく、移動時間を過ごす空間という捉え方になります。公共交通は公衆の面前なのでおとなしく座っているだけの空間ですが、JR九州ななつ星のように移動空間を楽しむ例もあるわけです。
    車の場合、さらに突き詰めた「自分たちだけの空間」ですから、自宅リビングの延長線になる可能性が高いと思っています。
    移動する頻度によってはカーシェアリングが主流となり、その場合はホテルに近い考え方かもしれません。
    いずれにせよ移動時間をどう過ごすかというソリューションを考える未来が確実に来るわけです。



    私自身、キャンピングカーに10年弱乗っているので、自宅リビングの延長という感覚はすごくリアリティがあります。そして上記技術革新がクリアされ、「モバイルリビング」が実現されることが自動車業界の本当のイノベーションになるのだと考えていました。
    その手前でHVやPHVでも電気に困らないという観点でキャンピングカーの魅力を向上させるアイデアを事業提案したこともあります。
    Brocadaとして独立した今、改めてその未来に向けて一歩でも進んでいきたいと考えています。
    折よく、今週末はお台場でキャンピングカーショー、来週は東京モーターショーですからね。