キャンピングカーに乗る知人の一人は今もキャンピングカーで熊本に滞在し、炊き出しや子供たちの世話などボランティア活動をされています。
また、キャンピングトレーラーやトレーラーハウスを活用した災害支援を組織的に進めている方々もいらっしゃいます。
そのひとつがキャンピングトレーラーのユーザーなどが母体となっているNPO法人キャンパーの「ホワイトタウンプロジェクト(WTP)」。
2004年の中越地震からキャンピングトレーラーユーザーの方々が中心に炊き出しボランティアを開始し、東日本大震災でトレーラーや仮装前のキャブコンシェル部などを被災者用仮設住居として運用されたようです。
熊本地震でも、その後追加したトレーラーなど複数台を派遣されているようです。
このWTPは「平時のキャンプ場等での運用収益で、維持管理費用を捻出する事で、完結致します」となっており、車両本体は自治体などの備蓄を想定しているがランニングコストは平時の一般利用者収益を期待しているとのこと。素晴らしい取り組みです。
もう一つ、タレントの清水国明さんが運営するトレーラーハウス設置のキャンプ場の取り組み。
被災者の仮住まいに「トレーラーハウスを」 清水国明氏が「仮設住宅」を批判する理由
キャンピングトレーラーより大きめの、トレーラーハウスを山梨河口湖近辺のフィールドに備蓄しています。熊本の震災でも山梨のトレーラーのほか、既に東北で利用されている分も熊本に移送することを検討されているようです。
清水国明さん、「国や各自治体にトレーラーハウスの存在に気づいてもらうためのデモンストレーションです。激甚災害の指定で見込まれる予算で、例えば1000台とかを手配してくれればと思っています。」とのことで、おっしゃる通り、壊してしまう仮設住宅より再利用性高いのでキャンピングトレーラーやトレーラーハウスの方が有用と思います。
南海トラフ・東南海トラフ地震が起きればさらに多くの仮設住宅が必要になることは目に見えていますので、より多くの移動型仮設住宅を配備するため、すべてを税金に頼らず、事業として成り立つ構造を考えたらよいのではないかと思っています。
【キャンピングトレーラー備蓄ネットワーク事業】
まず初期調達費用を集めるのが難しいので、ここは自治体等公的な投融資を期待したいところ。並行して、個人からの投資も受け入れる。
投資の目的としては、別荘、リゾートマンション、会員制リゾートに近いイメージ。
平時は、会員は全国のトレーラーハウスを別荘のように、あるいは自宅近隣のトレーラーをマイカーで引っ張って利用できる。
それ以外のユーザも、観光地、都市部の民泊施設として、マイカーにヒッチ(牽引装置)をつけている車を持っているなら、レンタルも可能に。
災害時は社会貢献として被災地にトレーラーが派遣される。
もし自分が被災した際には、優先順位など決められた派遣条件に合えばトレーラーを居住地近辺で利用することができる。
出資の仕方も、現金の他、RVパークや駐車場の提供といった形も可能でしょう。
というようなイメージで、IoTと別軸である、キャンピングカー(ノマドビークル)ビジネスについても考えていきたいと思っています。