2015年11月26日木曜日

決済の未来

スマートフォンの通信を乗っ取って自動車を解錠してエンジンをかける脆弱性」を発見したスーパーハカーが今度は「あらゆるクレジットカード情報を模倣&ワイヤレス化してしまう驚異のオープンソースデバイス」を公開したようです。

技術的にはサムソンが買収したLoopPay同様磁界を発生させて磁気ストライプカードのふりをしているものです。

あえて砂鉄で磁気カード情報を読み取ったのはコスト削減でしょうかね。

クレジットブランド業界の「そんな危ない磁気カードを使い続ける店舗には返金保証しませんよ」的なライアビリティシフトという圧力により磁気カードリーダーは減っていく方向ではありますが、FinTechの流れで磁気カードを1枚に溜め込む「これ一枚で済んじゃう」カードもいくつか出てきています。




なかなか面白いデバイスですが、個人的にはこれらはクレジット決済という既存サービスの延長線上の進化であって、決済のあり方を変えるような革新性は少ないと思っています。




そこを変えようというコンセプトとして、以前デザイン会社Artefactが提案したTOKENというものがありました。

これは個人から店への支払いだけでなく、個人間送金、寄付、資産(貸借)管理なども考えています。



この例の目指す先として、決済手段としての便利さだけでなく、個人とお金との関係性全てを洗い出し、デジタルで捕捉、分析し、お金に縛られずに自由になることが決済の未来ではないかと考えています。



そのためにはお金の流れだけでなく、その対価となったものの価値についても重要なポイントとなるわけですが、それについてはまた後日。



⇒関連記事「個人時価総額




2015年11月23日月曜日

シンギュラリティの先に起こりそうなこと

FacebookでIBMワトソンの「コグニティブの時代へようこそ」に関する記事が流れてきて、改めてAIの進化の先に何が起こるかに思いをはせてみました。 











最近では2045年問題、シンギュラリティ、といったキーワードが聞かれるようになり、人間の知性をコンピューターが超え、その先に起こりえる現象や問題について議論する先駆者達も現れ始めています。

 議論や警鐘などで関わっている有名なところとしては、Paypal共同創業者のピーター・ティール氏や、同じくPaypalマフィアでありテスラ/スペースXを率いるイーロン・マスク氏が居ます。

 






  
ピーター・ティール氏イーロン・マスク氏





私自身がシンギュラリティの領域に興味を持ったのは、コンピューターが不老不死を作り出すか、という観点。

自分が不老不死になりたいとは思いませんが、純粋に技術的興味でいろいろと想像したことがありました。





主なポイントとして:




  • 自分の記憶をすべてコンピュータ上に移しきれるか

  • 意識をコンピュータ上に転移できるか

  • 上記ができたとして、肉体の死を超えて意識・自我を連続して持ち続けられるか(生物としての自分の死をコンピュータ上の自分の意識で見届けられるのか)

  • コンピュータ上のみに残った自分の性格や本能的な欲求など生物時代に必要だった要素が変化あるいは無くなったとき、どのような考え方を持つようになるのか

  • あるいは、感情、本能といった生物的な特性を、ホルモンやドーパミンなどの生理的現象を再現することでコンピュータ上でも生体同様の特性を維持できるのか

  • シンギュラリティを超えて人間の脳よりも知識、知性が増大する中でどのような変化が現れるか。良心、悪意といったような性向はどうなるのか。

  • コンピュータ上で生物時代の他人の意識が交流するとき、どのようなコミュニケーションが起こるのか

  • コンピュータ上の複数人の意識が融合するようなことが起こりえるか

  • コンピュータ上で生物としての人間と同等以上の自我が保てるときの生存の権利はどのような考え方になるのか



など、様々な技術的論点と、心理学・哲学的な論点が出てきそうだな、と。





生物→AI自我(→AI自我の停止=死)という段階が発生しうるわけで、この技術的な進展を正しく制御できるのかが心配になったりもします。


支配欲のきわめて強い人が真っ先にコンピュータ上に自我を拡張(あるいは転移)し、全力で支配をはじめるとしたら。


SFで描かれる「人間対コンピュータ」という構図でなく、「生身の人間連合対AIで強化されたごく限られた支配者集団」みたいな対立が起こるのではないかと思います。





もちろん、よりよい社会の課題解決にAIが使われることが大部分になるはずですが、たった一つの悪意が圧倒的に支配力を高める可能性がある、というのがシンギュラリティの怖いところです。





確実に到来しうるイノベーションなだけに、世界の良識ある知性で技術的特異点に向けて備えあれば憂い少なし。まずはAI三原則の制定と遵守か?

2015年11月10日火曜日

ノマドオフィス

昨日は個人移動オフィスにしているキャンピングカーを葉山に運び、以前の会社の戦友とランチMtg(BBQ@海)の後、車内(=社内)でこの「モバイルリビング&モバイルオフィス」スタイルそのものを事業化することについてプレゼンしてみました。















網戸にしなかったらこの時期なのに蚊が何匹か侵入。さいたまと違って葉山は温暖なことを実感。。









プロジェクターはアドトロンQumi Q5Rを天吊り。今はより高輝度のQ6も出てます(泣)。


ワイヤレスでも投影できますが、動画はHDMIじゃないとカクカクしちゃいます。









投影は進行方向正面と、コの字型シート全員座れる左横面の2か所にスクリーン設置できるように。









使っているスクリーンはその道では有名なニトリの遮光ロールスクリーン。車内設置可能な130㎝サイズでも5,000円以内!









現在海沿いで次の打ち合わせ資料まとめしつつ、本日はこのまま千葉に移動してまた車で打ち合わせです。遠くに釣り人がのんびり糸を垂れております。次は釣り竿持参で食材調達を兼ねるべきか。











まだまだ実験段階ですが、スモールビジネスに移動オフィスは有用・効率的かつ楽しくてクリエイティブなのでオススメです。


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